サルサ涅槃 その2.流漂のサルサ
by 野口 篤子 1983.10.10
思わずひとうなりしてしまった“レロライ倶楽部”。皆の熱い叫びが背中にうずく。
毎日の暮しの中で例えば、
”この秋ジャン・スカはどう着ょう! ”
“さんまにしてね。 かあさん”
“ムーンライダースはやっぱりいいなぁ”
等々あるわけですよね。アヤタにもワタシにも”サルザ”はキラキラな感じで、適当に日常の中にちらばってるのです。
でも、見ちゃったんです私、夢を。 パチンコ通いしてた頃、チューリップが頭から離れなかった様に、今、3人が離れない。肩にニンマリ笑ってるんです。誰が!もちろんウィーリー・コローン、ルーベン・ブラデス、加えてエクトル・ラボー。
ああ!! スパニッシュ・エレガンスの粋とろけるような甘いボーカル。おもわずのけぞり、“君は心の妻だから”。もうきまり。これっきゃない!
……………で目が覚めた。
なんといってもウィリー・コローンの色香。 あれはまさに、スパニッシュ・ハーレム生え抜きのチンピラ風でスヨ!ゾクッ!
母性をくすぐる、情緒不安定なボーカルは、エクトル・ラボーの独壇場。
リズム感を身体にしみ込ませ、第一声でノックアウトのルーベン・ブラデス。みつめられればとろけます。 (注:声にです。顔はいりません。)
「気をつけよう。甘いサルサと食中毒。」
ここで賢明な方なら、これがどうして漂流のサルザになるの?とお気づきでしょうね。私は賢明でなかったから、ここまで書いてしまったんですね。もっと早く気づけばよかったのにね~。
ニューヨーク・ラテン、サルサにも色々あるけれど、私はやっぱ甘いのがお・す・き。です。
もし私も好きよって方がおいでなら、秋の夜長、ラムでも飲みながら、とろかれされ方を修得しましょう。 男の子にはちょっぴりご不満はおありでしょうが、ミーちゃん、ハーちゃん精神たっぷりの方には、おすすめだと思います。あぁ~今日も私の肩に3人が!
“カイ・カァーン”
どんくさいオジンにならない為にも、ぜひウィリー・コローンだけでも聴いてみてネ。
次回の予告/”サルサ・パーティーの効用”です。
楽しみにしていて下さい。
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