¿サルサはどこへ? -Lelolai トロ通No.21誌面ジャック2号
by 丹羽 英人 1984年12月20日発行
最近私の好きなサルサの傾向に”アダルベルト・アルバレス”の曲を取り上げることと、”ネコ声のコロ”がある。”ネコ声のコロ”では”クラシコ””ペリーコ””デレオン”、新しいところでは”ファシナシオン”(と思ったらクレジットにラモン・ロドリゲスらの名があった)。”ソノーラ・マタンセーラ”からの脈々と続くラテンの血ともいうべきもので、なかでも”ペリーコ”と”デレオン”のところはますます磨きがかかってきた。
ネコ声Coro
Conjunto Clasico
Luis “Perico” Ortiz
Oscar D’ León
Grupo Fascinación
La Sonora Matancera
”アダルベルト・アルバレス”の曲
”アダルベルト・アルバレス”の曲を取り上げたアーティストは”ポンセーニャ””ロベルト・ロエーナ””ロス・キミ―””ウィリー・ロサリオ””ルイ・ラミレス””オスカール・デレオン”などだが、その仕上がり具合いは今のサルサの傾向をそのまま示すようでもある。”ウィリー・ロサリオ”と”ルイ・ラミレス”の『LLUVIA』、”デレオン”と”ポンセーニャ”の『COMO TE QUISE YO」の違いをみてもあきらかなように(?)これからのサルサはNYサウンドとPRサウンドにベネズエラ系のからむ主流派を新感覚派(NYなら”ナティーボ””ロス・キミ―””ファシナシオン”)(PRなら”CANAYON”一派、”ムレンセ”)がリードしつつ、その影に見え隠れするストリート派(”アンヘル・カナレス””バッド・ストリート・ボーイズ”)がからむという歩行へ進み、伝統回帰派は一部ハード派(”リブレ”)を除きすたれていくと私は思うのだが、先のことはわからない。ただフュージョン化の方向へは行かないだろうとはいえる。
ひょっとすると次のサルサをリードするのは”アンヘル・カナレス”かもしれないとひそかに期待している今日このごろである。
■”Agua Que Cae del Cielo /Lluvia”
Son 14 “Agua que Cae del Cielo”
Willie Rosario “Lluvia”
Louie Ramirez y Ray de la Paz “Lluvia”
Ray de la Paz(Live)
Conjunto Domestico “Agua que Cae del Cielo”
■”Como te Quise Yo”” El Son de Adalbelto”
もともとのオリジナルを見つけられていません
Adalbelto Arvares y su son 2020
Sonora Poncena “Como te Quise Yo”
Oscar D’Leon “El Son de Adalbelto”(“Como te Quise Yo”)
■”La Soledad es Mala Consejera”
Son 14
Los Kimy “La Soledad”
Sonora Poncena “La Soledad es Mala Consejera”
■Son De La Madrugada /Roberto Roena y su Appolo Sound
Looking Out For “Numero Uno”
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