私が選んだ1984年Best10.(独断と偏見にみちみちた)
by 西脇ヒロシ 1985.1.1
84年の音楽シーンをふりかえってみよう。僕個人の感覚でいえば、全体的には低迷していた年であったと思う。
音楽産業、あるいはめくらファンにとって84年も、けっして悪い年ではなかったのだということは、あらゆるマスコミにとりあげられたマイケル・ジャクソン・フィーバーをみればわかる。だからこそ、ボクは低迷だというのだが・・・。
そんな中にあっても光るレコード、ビデオがあったことはウレシイ!そんな数少ない中から、あえてボクなりのベスト10を選んでみた。(ただし’84年以前の発売も入っています。 ボクが手に入れたのが84年ということで、かんべんを。)
■Otis Redding/Tell the Truth
文句あるか!オーティスだ!生前の(あたりまえ)66年~67年の録音。SideAの5曲目「ホールセール・ラヴ」はすごい。「ブラ・コンが大好き」などとのたまう女子大生様、おネゲェーですから、このLPは聴いて下さいませ。
■Marvin Santiago / Fuego A La Jicotea
河村要助氏が彼・マルビン・サンティアーゴにつけたニックネームが「プエルト・リコのマイト・ガイ」。ウ~ムなっとく。ならば私も「サルサ界のエルモア・ジェイムス」と名付けます。
■Oscar D’Leon/El sabor de Oscar
デレオンはすごいネエ。毎年こんなに優れたレコードをつくれるなんて。前作の工ネルギーが今回もおとろえることなく、30cmのディスクの中にビッシリとつまっている。どの曲も出来がいい。サルサになじみのない人にはB面ラストの「グラナダ」あたりがおすすめか。
■Hooked on Rhythm (情熱のラランメドレー44)
おなじみのエル・マンボ、マンボNo.5、南京豆売り、セイ・シ・シ etc. 文句なしの楽しいBGMです。単純作業をするときにどうぞ!
■Afrika Bambaataa & James Brown / Unity
おい向け!ゴッドファーザー・オブ・ソウルのこのレコードを!わたしはこのレコードをマイケル・Jにきかせたい。
スライ・ストーンのうわさをきかなくなってから久しいが、この1枚のレコードでまだまだブラックは生きていると実感させられました。 うれしいです。
■Hiromi Iwasaki / Dal Segno
二重唱から家路まで、1曲1曲に想い出が……。独立問題でTVではあまり
見られなくなってしまったシンデレラHiromi。 サミシサをこのWLPでま
ぎらわせた一年でした。おまけのシングルもうれしいが、それぞれの発
売された時のシングル・ジャケットの写真がまたうれしい。
■Girls Groupe
60年代の中期までに活躍していた数々のガールズ・グループを集めたオムニバス・ビデオ。おもしろいのは、あのマイケル君にもつうじることであるが、ダイアナ・ロスがとてもあのダイアナ・ロスと同一人物とは見えないところである。50~60のアメリカ音楽を知る貴重な資料である。 ひまな人はぜひ一度ご覧下さい。
■The Rolling Stones/Video Rewind
文句なく84年に発売されたビデオの中ではNo.1、いや過去に発売されたビデオすべてを集めても、このビデオ・リワインドを超す作品はない。 ビデオ・デッキを持っていない人も、この1本のために、とりあえず買い求めなさい。キースのギターは凶器だ!(見た人だけにしかわからないだろうが…)
以上10点が私のベスト10です。 何? 8点しかないって?バカをいっちゃあいけないよ。 HiromiのがWアルバムだってこと忘れたのか!!それでも9点だって?あたりまえ!毎年私のベスト10には9点しか選ばないのを知りませんでしたか? 永久欠番ともいうべき大切な作品のためにとってあるものが
「キャンディーズ・ファイナル・コンサート」
文句あるか!いつでも相手になってやる。
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