栄でサルサが聴ける日。
by 野口越生 1985.11.1
11月のグレイトフル・ユッカのスケジュール表を見て、私は喜びで胸がいっぱいになった。ついに栄でサルサが聴ける日が来たのだ。
現在、東京でし聴けない生のサルサの現状からみても、 これはすごい出来事だ。
ここまで来るにあたっては、昨年8月と今年7月のレロライ倶楽部自主企画のライブ・パーティ”トロピカルだぜ!サルサナイト”の実績があったわけだが、内輪のパーティーが発展して、ついに名古屋のライブ・ハウスで気軽にサルサが楽しめるようになったのは、 グレイトフル・ ユッカの御理解のおかげだ。日本ではマイナーなジャンルであるサルサ、 しかもレコードも出していないサルサ・オルケスターサルサ・エル・プリメローをスケジュールに入れていただけたのは、サルサはおもしろい、客がよべるとの評価で、サルサ・ファンの私はやっとここまで来たかと感無量になった。
今日出演してくれたサルサ・エル・プリメ口は、大阪がボー ムグランドのミュージシャンに加え、本業がスナックのマスター1という人までいるバンドで、ステージデビューして2年、その間、 日本で最初にタキシードでステージに上ったサルサ・オルケスタ としてその名をはせ、なおかつタイトでパワフルなホーンセクションを持ったオルケスタとして評価を得た。何せデビューしたてのサルサオルケスタのホーンは、あのデル・ソルをもってしてもひどかったのだ2。
サルサ・エル プリメーロは今後も不定期ながらグレイトフル・ ユッカに出る予定3です。見て楽し、聴いて楽し、踊って楽しのサルサ・エル プリメーロ、今後ともよろしくお願いいたします。
さて、今日初めてサルサに接した人もいると思いますが、サルサは本場、例えばプエルトリコではバンドがでてタンスの踊れるクラブこそないものの、24時間いくつものFM局でサルサが流れていて、またラティーノが多いニューヨークでは数多くのバンドがでるダンスクラブがあり、時にはマジソンスクエアガーデンでのビックイベントもあります。
今日だけはレイトフル・ユッカがニューヨークのサルサクラブ………
栄でサルサが聴ける日だ。
野口 越生
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